葛飾ゴム工業会 定例勉強会を開催しました

 葛飾ゴム工業会(藤井直行会長)は2月19日、東京・葛飾区のテクノプラザかつしか・視聴覚室で定例勉強会を開催した。

 当日は武者英之副会長が司会進行を担当。今年度は「ゴムは古くて新しい新素材」というコンセプトで、東京理科大学理学部嘱託教授(理学博士)であり、日本ゴム協会の理事でもある伊藤眞義氏を招き、90分にわたり講演が行われた。今回の参加者は33名で、会場は満席状態だった。

 同勉強会では、伊藤氏の代表的な著作「ゴムはなぜ伸びる?(オーム社刊)」をベースとした「環境配慮に基づいたゴム材料の製造とその生涯」のテーマで、スライドを使用しながら解説。伊藤氏はゴムは地球にやさしい材料であると述べ、①天然素材の利用、リサイクル可能な生ゴム②加工工程における省エネルギー化③ゴム材料と省エネの関係④長寿命化⑤リサイクル、リユース等5つの項目に分類し、わかりやすく説明をした。参加者は伊藤氏の解説に熱心に耳を傾けていた。
 ゴム材料の魅力について伊藤氏は、「製造過程での物理的変化と化学的変化は単純に足し算ができない、その結果、両方の変化がもたらす相乗効果が起き、期待以上の物性がでてくることが魅力である」と述べた。
講演会終了後、質疑応答が行われ、懇親会が開催された。

 同会はゴム技術の向上や情報提供の場として、各種講演会や勉強会を毎年開催している。

 

2014年06月21日更新