11月の勉強会 中小製造業のDX化について学びました

 葛飾ゴム工業会(牧野秀徳会長)は11月10日、テクノプラザかつしかで11月の勉強会を開催し、会員企業から18人が出席しました。
 11月の勉強会は「デジタルの力で工場/人作業の簡単見える化」をテーマに、椿本チエインの岡本憲士氏と中野潤氏を講師に招いて、同社が進める工場のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を学びました。
 冒頭、挨拶に立った牧野秀徳会長は「今年度の勉強会は1月にインボイス制度を学んだほか、11月はDXについて学ぶことになる。DXと聞いてもピンとこないことが多いが、今回の勉強会を通じて我々のような町工場でもDXを活用して何かできることはあるのではないか」と話しました。
 椿本チエインは、マテハン事業、チェーン事業、モビリティ事業、モーションコントロール事業を主要事業として展開してきた。DXを第5の事業として育成すべく、22年からDXソリューション事業を本格開始し、現在は同社のDXビジネス部が同事業を展開中です。 勉強会では岡本氏と中野氏が同社のDX事業の取り組みを説明するとともに、「デジタルの力を使い、企業風土や組織、業務のやり方を見直し生産効率をあげることで、企業の競争力を付けていくことがDX化の狙いになる」(同社)と話しました。
 勉強会では同社の京田辺工場のチェーン製造現場で実装してきたDXソリューション事例を説明しました。さらに、同ソリューションを起点として外部に拡販するDXソリューション「FabriKonect(ファブリコネクト)」を紹介しました。
 ファブリコネクトはFabriK(ドイツ語で工場、Conectは繋ぐの意味)の造語であり、「商品パッケージを提供するのではなく、お客様専用のソフトを提供することで、お客様と伴走するコンセプトとなっています」(同社)説明しました。
 岡本氏と中野氏の説明後、質疑応答の時間では、参加者から自社工場の現状を踏まえた上で」DXへの取り組みなど多くの質問が投げかけられ、参加者と講師の間で活発な質疑応答がなされました。

あいさつする牧野会長

勉強会のようす

2023年11月16日更新