町工場見本市にタグチゴム、精工パッキング、杉野ゴム化学、三協物産が出展しました

 「中小にしかできない技術(こと)がある」をテーマに、東京都葛飾区と近隣地域の優れた「町工場」の技術・製品を展示する「第9回町工場見本市2023」が2月16~17日、東京国際フォーラムホールで開催されました。

 葛飾ゴム工業会からはタグチゴム、精工パッキング、杉野ゴム化学工業所、三協物産がブースを構え、優れた技術力を訴求しました。

会場の様子

会場の様子

◆タグチゴム
 長年、玩具業界の部品製造で培ってきた技術力を生かし、さまざまな業界へフィールドを広げているタグチゴム。ブースでは同社が製造する玩具自動車のタイヤなどを展示しました。来場者にはシリコーンゴム製のコースタを配布しました。
 また、ブース内では「求む!ゴム部品の生産移管できる若手経営者をお探しの方」と看板を掲げ、協力メーカーの廃業でゴム部品の調達が困難になった企業に向けて同社が生産移管が可能であることもピーアールしました。

タグチゴム

タグチゴム

◆精工パッキング
 ビクトリア型の平板打抜加工を手掛ける同社は、世界一細い輪ゴムの「かつしか極細輪ゴム」などを展示しました。
 かつしか極細輪ゴムはシリコーンゴムの原料を型抜き加工で0・2㎜の細さに加工した輪ゴム。伸縮性に優れており、小さな力を加えるとすぐに切れることが特徴です。医療分野などでの展開を想定しており、既に大腸ポリープ除去用のESD牽引デバイスである「TSLB」の部品として採用されています。
 ブースでは平井秀明社長が来場者に極細輪ゴムを手渡して、その細さをPRしました。

精工パッキング

精工パッキング

◆杉野ゴム化学工業所
 同社は、熱を加えると固まるシリコンゴム粘土を使った手作りキット「ラバー君」で作製したブローチやペットボトルキャップや地震家具転倒防止ゴム「地震耐蔵L」を展示しました。
 ラバー君は安全性子どもたちがゴムの架橋反応を楽しく学習できる教材として開発されたホットプレートで熱を加えると固まるシリコンゴム粘土。どもが口に入れても害のないシリコンゴムを用いていることから、安全性が高いことも特徴です。全国の小中学校からラバー君を使った出張授業の問い合わせが多く来ています。

杉野ゴム化学工業所

杉野ゴム化学工業所

◆三協物産
 同社が組織化を進めている中小企業に向けた環境配慮経営支援業務「EMSTAR」や「EMSTAR2」に関するパネルを展示しました。
 EMSTARはISO14001やEA21を取得した中小企業に向けた環境配慮型経営のインナーブランディング事業。インナーブランディングとは社外ではなく社内に向けて行う広報活動のことで、従業員の業務への目的意識の向上などの効果が期待できます。EMSTARでは、環境配慮型経営を志す企業が集まり、インナーブランディングについて意見を交わすプラットフォームとしての役割を担います。現在は一般社団法人化に向けた取り組みを進めています。

三協物産

三協物産

2023年02月28日更新