風水害BCPワークショップをテーマに勉強会を開催しました

 葛飾ゴム工業会(牧野秀徳会長)は7月12日、「風水害BCPワークショップ」をテーマとする定例勉強会をテクノプラザかつしかで開催し、会員企業から8人が出席しました。
 今回の勉強会は6月21日と7月12日の2ヵ月連続で行われ、知的資産経営研究所代表で中小企業診断士の長島孝善氏を招いて、風水害時のBCP(事業継続計画)についてワークショップ形式で解説しました。
 冒頭、牧野会長は「葛飾は水害に弱いからこそ事前の準備と災害時の対応が大切になります。今回の勉強会を通じて、会員の皆さまにおかれましても風水害が起きた時に事業の継続に生かせるようにしてほしいです」とあいさつし、長島氏を紹介しました。
 勉強会では、東京商工会議所葛飾支部が発行する「葛飾区風水害BCPワークブック」を長島氏が説明しながら、参加者は配布されたワークブック(学習帳)に記入する形でBCPの知識を深めました。
 2回目となる今回は風水害が発生する直前に行う対策や情報収集、避難、被災後の対応などについて紹介しました。発生直前の対策の説明では、浸水対策、強風対策、従業員の危険回避が重要になると紹介しました。
 また、浸水対策については、事業所建物内への浸水を防止するために土嚢を積む、止水板の設置などの対策を行う。また、浸水可能性のある車両は予め移動しておく重要性についても説明しました。
 また、長島氏は風水害による被災後の対応として「電気やガス、水道等のライフラインの確保や重要顧客や機器破損時の修理会社の連絡先リストを作る必要があります」と話した上で、「防災用品や非常食の備蓄はもちろん従業員の避難訓練などを行うことも平時の備えで重要になる」と述べました。
 勉強会の最後で長島氏は、「このワークブックを社内に持ち帰り、BCPの重要性を社内に広めてほしいです」と話し、今後本格的なBCP策定に取り組みたい場合は、中小企業庁が公開する「事業継続力強化計画」や「中小企業BCP用指針」を参考にしてほしい紹介しました。

挨拶する牧野会長

講師の長島氏

勉強会の様子

2022年07月21日更新