定例勉強会を開催しました

 当工業会(藤井直行会長)は3月5日、東京・葛飾区のテクノプラザかつしかで定例勉強会を開催しました。
 当日は正会員・賛助会員など含め約25名が参加。
 今年度は東京理科大学大学院教授イノベーション研究科技術経営専攻の松島茂氏を招き、「葛飾の『ゴム屋』の過去・現在・未来を考える」をテーマに講演が開催されました。
 冒頭、武者英之副会長の司会進行の元、武者副会長から葛飾ゴム工業会30年史の編纂経過報告があった後、参加者から自己紹介が行われました。
 当日は「『ゴム製品』産地としての将来像と自社の存続を考える」をコンセプトに、ワークショップ形式で各会員同士の現状の課題などを意見交換し、その課題に対して松島氏が中小企業の政策に関わって経験をもとに解決策を提案しました。。
 ワークショップでは、松島氏は「今回の皆様の意見をまとめると2つあります。ひとつ目が情報の共有化。日本の中小企業のほとんどが分業体制をとっている。そのなかで、情報を閉鎖していくと市場が縮小していく傾向になってしまう。それを補うためにもお互いに情報を共有化したほうがいい。二つ目が今後伸びる市場を探すこと。中小企業の技術などを発信することで、従来の顧客関係に囚われず新たな市場に展開できる可能性がでてくる。特にアジアの需要はまだまだ伸びていく市場。そこで日本の技術などを発信することで海外との交流を持つことができ、その結果、顧客につながる可能性が充分にあるのではないか」と述べました。
 同会はゴム技術の向上や情報提供の場として、各種講演会や勉強会を毎年開催しています。

 

 

 

2015年03月05日更新